かかりつけ医でも信用できない
だから『所詮町医者』って言われるんや
誕生日目前の息子の苦難
息子の4歳の誕生日目前、そして結婚5周年を目前にした20日の夜、少し息子が熱を出した。
昨年12月にも高熱が続き、上の子からお世話になってたいつもの小児科にも少し疑問を持ち始めてた。
いつも『不必要な検査を小さい子にしなくても』とか『痛い思い無理してせんでも』と言って薬をくれてニコニコ子供のご機嫌取って、この市のの週に一度包装されてる『小児科情報コーナー』でもコメントをしてる先生。
だけど少し楽観すぎやしないかという疑問…
今回も土日挟むし、と21日の土曜日の朝から受診。
いつも通り比較的元気だったからか、抗生物質と咳止め痰切りシロップのみ。
そして帰宅。
午後元気がなくなってきて夕方には40℃超え。
だけどいつもの如く解熱剤貰ってないしインフルエンザの検査もしなかった。
もう土曜日の夜。
抗生物質あるし、様子を見ようとその夜と日曜日を過ごした。
私はバイトがあったから主人と娘に頼んで行ったけど帰宅したら嘔吐したと。
咳き込みすぎかもしれない。
熱は37℃後半。
あまり食べないし飲まない。
少しは話せるけど元気はない。
でもそのまま夜早く寝てくれたから少し安心して次の日の月曜日。
相変わらず37℃後半。
その日はどうしても抜けられないバイト。
心の中で『ごめんね』と言いながらも、少し元気に『行ってらっしゃい』と言ってくれた息子。
その日は結婚記念日。
主人にも謝りながら出勤。
そして夜帰ったら息子は寝てくれてたけどやっぱり吐いたらしく、主人もちょっと疲れてて…
息子の熱を測ったらまた40℃近い。
翌朝もう一度病院へ連れていくと決めて迎えた24日。
朝熱を測っても同じく40℃。
同じ病院へ行くか悩んだけど土曜日行ってるし、また他の病院で初診で待つのもってことになり、再びかかりつけ医の病院へ。
明らかにぐったりしてて動くこともない息子。
中待合室で聞こえてくるいつもの雑談混じりのしょうもない診察室での笑い声と会話。
少しイラつきながらも順番を待って先生の元へ。
『今日はしんどそうやなぁ』
と聴診器で診察。
この数日の話を伝えたけどやっぱりいつもの返事。
『ちょっと肺の音悪いから吸入して帰ってもらおうか。抗生物質だけちょっと変えるから3日様子見させてくれるか?』
それだけですか?
検査は?
これじゃ去年と同じやし今コロナも心配やのにそれだけ?
インフルも結局今しても意味が無いと言われて検査せず、解熱剤を貰ってしんどそうなら夕方もう一度吸入しにきて、で終わり。
毎度のこと。
『点滴せなあかんほどでもないわ。3日経ってもしんどいようなら検査も考えるけど〜』
はぁ…
今日初めて吸入してる間もずっと咳き込んでた息子。
それでもいつもと変わらないと思うのか?
でも解熱剤貰ったから帰って飲ませて様子見てからまた夕方来ればいい。
そう思って帰宅。
直ぐに解熱剤と新しい薬を飲ませてすぐに少し寝てくれた。
午後起きたら少し元気になった息子。
少し安堵の私と主人と娘。
おにぎりを少しだけ食べてくれて久しぶりに笑顔を見せてくれて…
でもそれも夕方までだった。
また熱が上がって40℃。
時間はもう18時前。
もう一度解熱剤飲ませて様子を見て見たけど39℃越え。
ぐったりしてそのまま寝てしまった。
けど寝つきが悪いのかグズグズ言いながらウトウトと言った感じ。
そしてそのまま夜。
もう一度熱を測ったらまた40℃。
おかしくない???
一応気にしながらも3度目の解熱剤を飲ませた。
先生が量を少なめにしてるから1時間開けたらまた飲んでくれてもいいようにしてると言ってたから。
それでも39℃8から下がらない。
時間は22時前。
水分も取らずぐったりしてるけど、足先は冷たい。
おしっこも今日はしてない。
脱水してるかもしれない。
私は主人に話して夜間急患センターか救急車かどちらか連絡すべきじゃないかと相談した。
全国がそうなのかは知らないけど、この地は小児は一旦夜間急患センターに行ってそこから紹介してもらわないと夜は大きな病院では見てくれないシステム。
それなら救急車?
どちらにも電話をした。
結果救急車が来てくれた。
何をしても反応も薄くてぐったりしてる。
けど結局救急車を呼んでも行くのは夜間急患センターだった。
そこで診察してもらいながらこの数日の事を説明し、担当医からも『点滴や検査があってもいい状態やけど…』と言われた。
インフルの検査も一応してくれたけどやはり陰性。
結果的に、肺炎とまではいかないけど、点滴だけじゃなく、血液検査もした方が良いとの事で大きな病院への紹介状を書いてもらってそのまま病院へ主人の運転で走った。
そしてそこで診察を受けながら、恐らく入院した方がいいかもしれないけどご両親はそれでも大丈夫かそれとも自宅での治療を希望するか確認の説明をしてくれて、最善の治療でこの子が早く楽になるようにとお願いした。
一応と言って鼻に綿棒を入れてレントゲン検査。
鼻の検査はこの年齢の子たちがかかるウイルスの検査らしい。
『結果が出るまで採血と点滴の準備をするから部屋の前で待っといてくれますか?』
と言われて部屋の外へ。
そこで聞こえてくる息子の泣き叫ぶ声。
痛いかな
痛いよね
不安よね
ごめんね
ごめんね…
たまらなく辛くて、でももっと辛いのは息子で…
主人は黙って俯いてる。
そして長く感じた時間が終わり、診察室へ呼ばれた。
『すごく泣きましたが全く動かず頑張ってくれましたよ』
その言葉にまた泣きそうになる。
『レントゲンの結果は肺は白くなってるとまでは言いませんがうっすら白いところもあるので気管支炎かと思われます。血液検査も特別悪い所は無いんですが、ナトリウムなどが凄く少なくなってるから、自力で頑張ろうとしても水分だけでは補えない状態です。塩分が少なくなりすぎてるんです。』
ただの脱水では済んでないってことか…と直ぐに理解した。
『それから、先程の綿棒の検査ですが、ヒトメタニューモウイルスの反応が軽く出てます。みんなかかるんですけど、稀に重症化することもあって発熱から5日目〜10日がピークなのでちょうど今日が5日目ですし、やっぱり入院してもらって点滴しながら、咳と塩分とウイルスの経過を見ながら治療しましょう』
入院…
要はかなり体力も落ちてしまってる上にウイルス感染だから抗生物質も効かないし特効薬もないからこうなった。
だから緊急入院。
ヒトメタニューモウイルス…
直ぐに部屋を用意してもらって移動し、点滴が少し効いてるのか泣き疲れたのか息子は眠ってた。
時間は夜中の3時。
当然私は付き添い。
入院書類に目を通し、一先ず必要なものを今眠ってる間に取りに自宅へ帰る私と主人。
やっぱり昔からやり方の変わらない町医者はダメだと話しながらの帰路。
新しい事に挑戦したり研究や勉強してる先生とそうじゃない長年の自分のやり方と勘に未だに頼る先生の違い。
今回それが痛いほどわかった。
持てるものだけ持って私だけ急いで病院へ戻り、必要なものは朝また主人に頼んだ私。
病室へ着いたら息子は目を覚ましてて看護師さんが『トトロ』のDVDを見せてくれてた。
1度も泣かずに待ってくれてた息子。
いつもいつも年齢の割にしっかりした優しい息子。
今日からお母さん頑張って看病するから!!
今回はここまでにして退院したらまた入院中の話しを書こう。
今回は『かかりつけ医』の見つけ方がどんなに大切で、でも、見極めがどんなに難しいかを本当に実感したし、古くから存在してて子供に人気だからいい医者だとは限らないと本当によく分かった。
それは小児科に限らずだけど…
それもまた次回『心療内科』について話すとして今日はそのウイルスについての検査の必要性や先生の適切で早い判断が本当に大切だと言うことを知って欲しくて書きました。
※《ヒトメタニューモウイルス》
保険適用は6歳までで、風邪と全く同じ症状だけど熱が下がらなく、高熱が続く場合は疑うべきウイルス。
流行りは3月〜6月。
主に1歳以上の幼児がかかりやすい。
大人にも感染するし高齢者などが感染し、赤ちゃんでも稀に感染する死亡例もある決して油断できないウイルス。
肺炎や気管支炎を伴うと重症化するので医師の経過観察が必要。